検出する薬物
検査する薬物一覧
覚せい剤 | アンフェタミン、メタンフェタミン(ヒロポン) |
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あへん系麻薬 | コデイン、モルヒネ、6-アセチルモルヒネ |
コカイン系麻薬 | コカイン、ベンゾイルエクゴニン(コカイン代謝物) |
幻覚剤 | MDA(メチレンジオキシアンフェタミン)、MDMA(メチレンジオキシメタンフェタミン)、MDEA(メチレンジオキシエチルアンフェタミン)、フェンシクリジン |
大麻・マリファナ | THCカルボン酸体(大麻代謝物) |
※上表の薬物群ごとの検査も実施可能です。薬毒物検査のページへ
検査要項
検査項目名 | 乱用薬物スクリーニング |
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検査材料 | 尿(8mL) |
検査方法 | 一次スクリーニング検査:EMIT法 確認検査:LC-MS/MS法 |
報告所要日数 | 3~4日(確認検査実施時:5~6日) |
検査する薬物の概説
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- 覚せい剤
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覚せい剤には、アンフェタミンとメタンフェタミン(ヒロポン)があり、覚醒作用のある違法薬物で、覚醒剤取締法で規制されています。使用、所持、輸入、販売、譲渡等のいずれも違法です。
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- アヘンアルカロイド系麻薬
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コデイン、モルヒネ、6-アセチルモルヒネは、麻薬及び向精神薬取締法で規制されており、厳しい管理上の規定があります。
コデインは鎮咳作用のある薬物で、病院で処方される薬だけでなく、薬局で店頭販売されている市販の咳止め薬にも含まれています。市販薬は濃度が低いため、店頭販売そのものは規制の対象にはなりません。しかしながら、用法容量を守らない故意の過量服薬(乱用)は大変に危険な行為であり、さらにはより深刻な薬物乱用への入り口でもあり、モラルに反する行為であることは間違いありません。
モルヒネは鎮痛作用のある薬物であり、疼痛緩和治療に用いられます。またコデインの代謝によっても体内で生じます。
6-アセチルモルヒネはヘロインの代謝物です。ヘロインは体内で6-アセチルモルヒネへ代謝され、次いでモルヒネに代謝されます。従って、6-アセチルモルヒネが陽性だった場合、ヘロインが摂取されたことを意味します。
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- コカアルカロイド系麻薬
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コカインは精神高揚作用や、粘膜の局所麻酔作用がある薬物で、麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。コカインは体内で速やかに代謝され、ベンゾイルエクゴニンとなり尿中に排泄されます。従って、ベンゾイルエクゴニンが陽性だった場合、コカインが摂取されたことを意味します。
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- 幻覚剤
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MDA、MDMA、MDEA、フェンシクリジンは幻覚作用のある合成麻薬で、麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。
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- 大麻・マリファナ
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大麻は麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。大麻には陶酔作用や弛緩作用があり、これらの作用はテトラヒドロカンナビノール (THC) という成分によるものです。THCは体内でTHCカルボン酸体に代謝され、尿中に排泄されます。従って、THCカルボン酸体が陽性だった場合、大麻が摂取されたことを意味します。
より詳しく知りたい方に、
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